1987年公開のSFアクション映画。

近未来のデトロイトが舞台。

自動車産業で栄華を極めたこの大都市で起こる数々の犯罪事件に対処するため、警察を民間企業がマネージメントするという流れでロボット警官の登場となった。

自立型ロボットによって、警察や軍隊に売り込もうとする大企業オムニ社が社内の派閥争いの中、ロボット警官のプロジェクトが成功をおさめる。

権力闘争は、企業と犯罪者集団を結びつけ、新たな陰謀を生み出す。

ロボット警官といっても、サイボーグのように人間と機械の融合というコンセプトである。

自立型のロボットには、まだまだ到達しない時代の物語。

この時代の驚くべき点は、こうした緻密なロボットが現代のネット社会ではない時代から熱心に作られていた点にある。

ある意味でアナログ管理の下、精緻な映画作りを成した点は高く評価できよう。

デジタル管理は1990年代後半からである。

2000年代になって、ようやくパソコンによる管理が成されたことを考えると、当時のクリエイターの才能と努力は素晴らしいものがあったと言えよう。

車がデジタルによって、精緻に作られるようになったことを受けての発展したアイディアが、サイボーグという形で実を結んだストーリーであろう。